
★ロンドンガーズ
6月13日・阪神5レース 2歳新馬 芝1200m
■2番人気・1着■ 新種牡馬エフフォーリアの産駒が好調なスタートを切った今年の2歳戦。上級重賞での活躍馬を輩出してはいないが、勝ち上がり率の高いグレーターロンドン産駒から、インパクトある初陣勝利を飾ったロンドンガーズを今週のメイクデビュー戦から取り上げる。母スカイランダーガールは米国ダート重賞勝ちのあるスピード馬。過去に出走した3頭の仔は未勝利に終わっているが、4番仔となるグレーターロンドン産駒は父からもスピード能力を受け継ぎ素晴らしいデビュー戦での走りを披露。昨年開業した女性初の調教師・前川恭子師は「馬体がしっかりしていて気性も前向き。いいスピードがあり調教通りなら」と好時計をマークした追い切り内容からも大きな期待を寄せていた。新種牡馬サリオス産駒で川田騎手鞍上のメアグローリアに1番人気は僅かに譲ったが2.6倍の支持を集めていた。レースでは素晴らしいロケットスタートからアッサリと先手を奪い、スピードに乗ると2F目から11.0-11.1-11.3秒と好ラップを刻む。道中は3馬身程のリードを保ち馬なりのまま直線に向くと、軽く促されて11.1秒と加速ラップを踏んで後続に全く影を踏ませぬ逃走劇。ラストもノーステッキで馬なりのまま11.4秒でまとめて1分8秒2の2歳タイレコードでの圧勝であった。同日の最終レースに行われた3歳以上1勝クラスの勝ち時計を0.1秒上回っている事からも、2歳6月での快時計勝利であった事がわかる。開業2年目で新馬初勝利を飾った前川師は「今後は様子を見て」と重賞挑戦を明言しなかったが、非ノーザン系のため使い分けがなく状態次第で早目の重賞挑戦がありそうだ。追っての味は未知数であるが、好ラップを持続した走りから逃げ一辺倒の馬ではなく待機策も可能で、将来性は微妙も2歳重賞での活躍に期待できそうだ。
★イントゥザウインド
6月13日・東京7レース 3歳未勝利 ダート1600m
■7番人気・2着■ GⅡで多数の好走歴があったクロミナンスの弟として期待されていたが、さく癖(狭い空間がストレスとなって柵や壁を噛む癖)や骨膜クリーニング手術を経て漸くデビューに辿り着いた。426キロと牡馬にしては小柄だが父ルブァンスレーヴという血統や、ウッド追い切りでの好時計によって脚元の負担の少ないダート戦でのデビューとなった。中央開催での3歳未勝利戦がラストとなった週でフルゲートの16頭が揃い、近走好走馬が多いなか初陣を迎えたイントゥザウインドは7番人気の評価となっていたが、経験馬相手に堂々2着に好走している。互角のスタートも芝発走でダッシュが鈍く促されながら中団後方の位置に。序盤は終始馬混みで揉まれ砂を被っていたが、怯むことなく手応え良く十分な追走力を見せていた。4コーナーではやや狭くなるシーンがありながらも強引に馬群を捌き進路を確保して直線に向いた。12.6-12.2-12.0秒と加速するラップになかなか差は詰まらなかったが、残り400mで外に持ち出して追い出されるとジリジリと加速し、残り200mからは素晴らしい末脚で先団を飲み込み、大きく抜け出していた勝ち馬に唯一迫っていた。半馬身及ばずの2着に敗れたが、上り3Fは次位を0.8秒も上回る35.9秒をマーク。まだ馬体が緩く筋肉も付き切っていない雰囲気であったが、揉まれながらも直線強襲した走りは高いポテンシャルを感じさせた。脚元の不安が残るもののデリケートな面は一切感じさせなかったのは大きな収穫となった。脚元に問題なく順調に次走を迎えられれば十分初勝利に期待できそうだ。試練を乗り越えた小さな牡馬の心身の成長に期待しながら注目していきたい1頭である。
★シャドウメテオ
6月14日・東京10レース 江の島ステークス 3歳以上3勝クラス 芝2400m
■8番人気・3着■ 近2走好走続きで能力上位も、大敗歴しかない東京コースと初距離戦が不安材料となっていたが、強烈な末脚を発揮して3着に好走した。デビュー3戦目から出走取消を挟んで3連勝と条件クラスを一気に駆け上がりポテンシャルの高さを披露していたが、3勝クラス初戦の初富士Sでは道中の強引な仕掛けで1番人気を裏切る10着に大敗。その後は最後方に控えて直線一気型に特化して近2走は上り最速を続けて2・3着と好走したが、初の2400m戦と1戦して10着の経験しかない東京コースがネックとなったか8番人気の低評価となっていた。ゲートは互角に出るも行き脚が付かず最後方に置かれたが、軽く促して馬群に取り付き最内を確保して折り合いを付ける。道中流れたペースで縦長の展開で先団とは大きく離されていたが、鞍上は意を決して全く動かず直線勝負に徹していた。4コーナーでは荒れた内を嫌って先行集団は馬場の3部所を回ったが、鞍上の大野騎手は最内に導いて前に全く馬が居ない状態で追い出しを開始する。直線は馬場の中~外に広がっての追い比べとなったが、ただ1頭最内から脚を伸ばし、残り200mからは上位争いに加わって3着を確保した。オルフェーブル×クロフネというパワーを兼備した血統背景から荒れた馬場も苦にしなかった印象だ。近6戦で強引に仕掛けて大敗した初富士Sを除く5戦で上り最速をマークするも、何故か好走しても人気に推されないのは脚質的な部分が悪ファクターとなっているのが原因であるが、中山・京都内回りの小回りコースと大箱の東京コース、高速馬場や重馬場でも上り最速を続けているのはポテンシャルの高さ故だろう。展開に左右される面は残っているが、大きな不利がなければ舞台や馬場を問わず強烈な末脚を発揮してくれるはずだ。ラストやや失速していた雰囲気がありベストは2000mで、次走距離短縮戦なら更なる豪脚に期待できる。
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